製作者:SAYAKAさん
先輩からのご依頼で手のサイズにあった型紙、染色、ファスナーや糸との色合わせが難しかったです。
先輩からのご依頼で手のサイズにあった型紙、染色、ファスナーや糸との色合わせが難しかったです。
今回ご紹介するのは、SAYAKAさんが制作されたラウンドファスナー長財布です。
落ち着いたオリーブグリーンの外側と、鮮やかな黄色の内側。ファスナーを開くと異なる表情が現れる、色の組み合わせが印象的な作品です。
「先輩からのご依頼で手のサイズにあった型紙、染色、ファスナーや糸との色合わせが難しかったです。」とSAYAKAさん。
使う方の手のサイズを考えながら、型紙や色合わせに取り組まれた今回の作品。見た目だけでなく、手に取る方に合わせて仕立てようとする思いが伝わってきます。
SAYAKAさんが難しかったとお話しくださったのは、手のサイズに合わせた型紙づくりに加え、染色やファスナー、糸との色合わせです。
写真では、外側の縁に沿ってステッチが施され、革の落ち着いた色合いを引き立てています。一方、内側は黄色を中心にまとめられ、ファスナーや縫い目が収納部の輪郭を縁取っています。
革だけでなく、組み合わせるパーツの色も作品全体の印象につながるもの。それぞれの色の関係を考えながら仕立てられたところに、SAYAKAさんの工夫が感じられます。
外側は装飾を抑えたすっきりとした仕上がりで、革の色や表情が目を引きます。開くと鮮やかな黄色が広がり、外側との対比を楽しめるところが、この作品の魅力です。
内側には複数のカードポケットと中央のファスナー付き収納部が設けられ、両端には開いたときに広がる蛇腹状のマチが見られます。収納部分にも色のまとまりがあり、細かなパーツまで考えられた仕立てが印象的です。
先輩からのご依頼を受け、サイズと配色の両方に向き合われたSAYAKAさん。完成した姿からは、使う方のために一つずつ考えて形にする、手づくりならではの心配りが伝わってきます。
本作品に使用されたのは、ヌメ革 タンロー 半裁 【プレミアム美肌】(旧:タンローA)です。
タンローの中でも特に表面の傷やシワなどが少なく、革本来のきれいな表情を活かした作品づくりにおすすめのグレードです。 無染色の生成りならではの自然な風合いが特徴で、使い込むほどに色艶が深まり、ヌメ革ならではの経年変化を楽しめます。
今回はこの革に染色を施し、落ち着いた外側と明るい内側、それぞれ異なる表情に仕上げられています。革の色にファスナーや糸を合わせることで、作品全体のまとまりを生み出されています。
使う方に合わせて形を考え、素材に自分らしい色を加えていく。型紙づくりから色合わせまで取り組まれた、SAYAKAさんのこだわりが感じられる一作です。